− 第2章 物質の状態−第6講 −

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2−6 固体の溶解度
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粒子くん 一定量の溶媒に溶質を溶かしていくと、ある量以上は溶けなくなる。この講では、溶質が固体の場合の、溶けやすさや温度による違いなどを整理してみよう!
1.飽和溶液と溶解平衡
一定温度で、一定量の溶媒に溶けられる溶質の量には限度がある。これを溶解度といい、溶解度まで溶質を溶かした溶液を飽和溶液という。また、溶解度に達していない溶液は不飽和溶液という。
▼ 飽和溶液中の様子
溶けられる限度まで達している飽和溶液では、一定時間に溶質の表面から溶けだす分子やイオンの数と、溶けていた分子やイオンが溶質の表面にもどる(析出する)数とが等しくなっている。
このとき、見かけ上、溶質はそれ以上溶けなくなったように見える。
このような状態を溶解平衡という。
飽和溶液 溶解度まで溶けた溶液

2.固体の溶解度
固体の溶解度は、ふつう溶媒100gに溶ける溶質の質量をグラム単位で表した数値で示す。
例えば、ある温度における物質Aの溶解度が40であれば、この物質Aは溶媒100gに40gまで溶けられるということになる。
溶解度は物質によって異なるが、溶媒の種類や温度によっても変わる。溶解度と温度の関係をグラフにしたものを、溶解度曲線という。
▼ 水に対する溶解度曲線
左のグラフが示すように、固体の溶解度は、一般に温度が高くなるほど大きくなる。これは、高温ほど、溶質粒子の運動が激しくなるためと関係が深い。
しかし、グラフ中にはないが、水酸化カルシウムなどのように温度が高くなると溶解度が小さくなるものもある。

また、気体の溶解度は、固体の場合とは逆に高温にするほど、溶解度は小さくなる。
▼ 再結晶
硝酸カリウムのように、高温で溶解度が大きく、低温で溶解度の小さい物質は、高温で飽和溶液を作ってから冷却すると、両方の温度における溶解度の差に相当する溶質が純粋な結晶として析出してくる。
このような方法を再結晶といい、固体物質の精製に利用されている。
再結晶で析出する量 温度による溶解度の差に相当する量


■ 例題1
 塩化ナトリウムの水に対する溶解度は30℃で36である。30℃で水50gに塩化ナトリウムは何g溶けられるか。
30℃の溶解度より、
溶媒(水)100gに溶質(塩化ナトリウム)は36g溶けられる。
したがって、溶媒(水)50gには、その半分の18gまで溶けられる。



■ 例題2
 80℃で硝酸カリウムの飽和溶液100gがある。この水溶液を40℃に冷却すると、硝酸カリウムの結晶が何g析出するか。
ただし、80℃,40℃における溶解度を、それぞれ169および64とする。
析出に関する溶解度の問題は下のような表を整理して考えてみよう。
溶解度より 飽和溶液
温度 溶媒 溶質 溶液
80℃ 100g 169g 269g
40℃ 100g 64g 169g
析出する結晶の量 105g
上表から、飽和溶液が269gのとき、析出する結晶の量は105gである。
問題では、この飽和溶液が100gなら何g析出するか?
ということなので、比例式を立ててみるとよい。
269g:105g = 100g:?
答え:約39gとなる。
※ このタイプの問題では、表中の溶媒の量か飽和溶液の量が問題より与えられることが多い。



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