− 第2章 物質の状態−第6講 −

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2−6 固体の溶解度
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3.水和水を含む物質の溶解度
例えば、硫酸銅(U)五水和物は青色の結晶で、CuSO4・5H2の組成式で表される。このような水和水を含む物質の溶解度は、無水物CuSO4の形で示されるのが一般的である。
▼ 水和水を含む結晶


■ 例題1
 60℃における硫酸銅(U)CuSO4の飽和水溶液をつくるには、100gの水に何gの硫酸銅(U)五水和物CuSO4・5H2Oの結晶を溶かせばよいか。
ただし、60℃におけるCuSO4の溶解度は40とする。
60℃の溶解度より、
溶媒(水)100gに溶質(CuSO4)が40g含まれているようにすればよい。
そこで、求めるCuSO4・5H2Oの質量をχgとして、飽和溶液中の
溶媒(水)と溶質(CuSO4)の質量を計算してみよう。
原子量をH=1,O=16,S=32,Cu=64とすると、
CuSO4・5H2Oの式量は、
CuSO4=160、5H2O=90となり、合計250となる。
結晶χg中のCuSO4の質量は―――> 160
―――
250
χ ・・・・・@
結晶χg中の水(H2O)の質量は―――> 90
―――
250
χ ・・・・・A
したがって、上図のように飽和溶液中の水(H2O)の総質量は、
Aの質量+溶媒(水)の質量100gとなる。
飽和溶液中の水(H2O)の質量は―――> 90
―――
250
χ +100  ・・・・・B
よって、Bの質量:@の質量 = 100g:40gの関係になるように、比例式を立てχを求めればよい。
計算すると、χ≒80.6gとなる。



■ 例題2
 60℃で硫酸銅(U)の飽和溶液210gを10℃に冷却した。何gの結晶硫酸銅(U)五水和物CuSO4・5H2Oが析出するか。
ただし、CuSO4の溶解度は60℃で40,10℃で17とする。
各温度における溶解度を整理してみよう。
溶解度より 飽和溶液
温度 溶媒 溶質 溶液
60℃ 100g 40g 140g
10℃ 100g 17g 117g
上表から、飽和溶液が140gのとき、含まれる溶質(CuSO4)の量は40gである。
問題では、この飽和溶液が210gであるので、含まれる溶質(CuSO4)の量は、
比例式を立て、求めると
140g : 40g = 210g : ?
答え:約60gとなる。
よって、残りは溶媒(水)の質量である。210g−60g = 150g
※ 水和水を含む結晶の析出問題は、低温時の飽和溶液に注目する解法が一般的である。
以下にその解法を整理してみよう!
χgの硫酸銅(U)五水和物CuSO4・5H2Oが
結晶として析出したとすると、
このχg中に含まれる水と溶質(CuSO4)の量は
CuSO4・5H2Oの式量(160+90)の割合から、
下の表の@・Aのようになる。
問題文より 飽和溶液
温度 溶媒 溶質 溶液
60℃ 150g 60g 210g
10℃ C
150g−90/250χ
D
60g−160/250χ
 
析出した結晶
χgとすると、
90
―――χ
250
160
―――χ
250
 
@ A
したがって、10℃における飽和溶液中の溶媒と溶質の量は、
結晶として溶液中からなくなった@・Aの質量を
はじめの溶媒(150g)と溶質(60g)から引けば求められ、
上の表のC・Dのようになる。
10℃では、上澄み液は飽和溶液の状態になっているので、
溶媒と溶質の関係は、溶解度が17であることから100g:17gとなる。
したがって、C式:D式=100:17の比例式を解き、
χを求めると
χ



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