| 2.反応速度式の求め方 |
- 過酸化水素H2O2は、触媒の存在下で次式のように分解する。
- 2H2O2 → 2H2O + O2
- いま、1.00mol/lの過酸化水素水10.0mlに触媒を加えて反応を開始させ、3分ごとにそのときまでに発生した酸素の量を測定した。結果は下の表のようになった。ただし、過酸化水素水の体積は変化しないものとする。
|
-
| 時間(分) |
0 |
3 |
6 |
9 |
| 発生した酸素(mol) |
0 |
0.0025 |
0.0037 |
0.0044 |
| 分解したH2O2水の物質量(mol) |
0 |
0.005 |
0.0074 |
0.0088 |
H2O2水の濃度 (mol/l) |
1.00 |
0.50 |
0.26 |
0.12 |
H2O2の平均分解速度 (mol/l・分) |
0.17 |
0.08 |
0.0466 |
|
H2O2水の平均濃度 (mol/l) |
0.75 |
0.38 |
0.19 |
|
H2O2の平均分解速度 ─────────── H2O2水の平均濃度 |
0.227 |
0.211 |
0.245 |
|
|
- 考え方@
- 最初の3分間で分解した過酸化水素水の物質量は、反応式の係数から発生したO2の2倍の物質量が分解する。
0.0025 × 2 = 0.005 - 考え方A
- 測定時間におけるH2O2水のモル濃度を計算する。
3分間で、0.005molのH2O2が分解したので、3分後のH2O2の濃度を求めてみよう。 最初、10ml中のH2O2の物質量は1.0(mol/l)×10/1000=0.01(mol)あった。ここから、0.005(mol)分解したので、残りは0.01(mol)−0.005(mol)=0.005(mol)となる。したがって、モル濃度は、0.005(mol)×1000/10=0.5(mol/l)となる。同様に6分後、9分後も求める。 - 考え方B
- H2O2の平均分解速度(mol/l・分)を計算する。3分間で、H2O2の濃度が1.00(mol/l)から0.50(mol/l)に変化しているので、
| 平均分解速度(mol/l・分)= | H2O2水の濃度変化 ──────── 経過時間 | = | 1.00−0.50 ────── 3−0 | ≒0.17(mol/l・分) |
となる。同じように、3分から6分・6分から9分も計算する。 - 考え方C
- H2O2水の平均濃度(mol/l)を計算する。
0分と3分でのH2O2水の濃度の平均は、(1.00+0.50)÷2=0.75となる。同様に、3分と6分・6分と9分も求める。 - 考え方D
- H2O2の平均分解速度をυ、H2O2水の平均濃度を[H2O2]として
υ/[H2O2]を求めてみると、その値はほぼ一定となった。 このことから、この反応の反応速度式は、 υ/[H2O2]=kすなわち、υ=k[H2O2]が成り立つ。
|