− 第4章 無機化合物−第2講 −

[ HOME | CONTENTS | 講義内容 | 基本例題 | 基本問題 | 応用問題 | 択一クイズ | 質問ボード ]
4−2 気体発生の主な反応原理
Page 1/2 次Pageへ
粒子くん 第2講では、気体の発生の仕組みをその主な反応原理別に整理してみようと思います!
ポイント
反応原理は、@弱酸・弱塩基の遊離反応とA酸化還元反応とB濃硫酸の性質を利用した反応とC分解反応の4種類に大別することができる。
1.強酸(強塩基)による弱酸(弱塩基)の遊離
弱酸や弱塩基からなる塩に強酸や強塩基を加えると、塩の生成に関与した弱酸や弱塩基は強酸や強塩基との対決に負けて気体として発生する。
・炭酸カルシウムに塩酸を加える
CaCO3 + 2HCl → CaCl2 + H2O + CO2
炭酸カルシウムは弱酸である炭酸と水酸化カルシウムからなる塩である。そこに強酸の塩酸が入ってくると炭酸と塩酸の対決が起こる。弱酸である炭酸は戦いに負け水と二酸化炭素となり水溶液中から追い出されてしまう!
・亜硫酸ナトリウムに希硫酸を加える
Na2SO3 + H2SO4 → Na2SO4 + H2O + SO2
亜硫酸ナトリウムは弱酸である亜硫酸と水酸化ナトリウムからなる塩である。そこに強酸の希硫酸が入ってくると亜硫酸と希硫酸の対決が起こる。弱酸である亜硫酸は戦いに負け水と二酸化硫黄となり水溶液中から追い出されてしまう!
・硫化鉄に希硫酸を加える
FeS + H2SO4 → FeSO4 + H2S↑
硫化鉄は弱酸である硫化水素と水酸化鉄からなる塩である。そこに強酸の希硫酸が入ってくると硫化水素と希硫酸の対決が起こる。弱酸である硫化水素は戦いに負け水溶液中から追い出されてしまう!
・塩化アンモニウムに水酸化カルシウムを加える
Ca(OH)2 + 2NH4Cl → CaCl2 + 2H2O + 2NH3
塩化アンモニウムは塩酸と弱塩基である水酸化アンモニウムからなる塩である。そこに強塩基の水酸化カルシウムが入ってくると水酸化アンモニウムと水酸化カルシウムの対決が起こる。弱塩基である水酸化アンモニウムは戦いに負け水とアンモニアとなり水溶液中から追い出されてしまう!
弱酸または弱塩基の性質を有する気体の場合、ほとんどこの方法で生成できる。

2.酸化還元反応
気体発生に利用される主な酸化剤には、濃硝酸,希硝酸,濃硫酸,酸化マンガン(W)などがある。
・濃硝酸に銅を加える
4HNO3 + Cu → Cu(NO3)2 + 2H2O + 2NO2
イオン化傾向の小さい銅も酸化力の強い濃硝酸には溶けて二酸化窒素を発生する!
・希硝酸に銅を加える
8HNO3 + 3Cu → 3Cu(NO3)2 + 4H2O + 2NO↑
イオン化傾向の小さい銅も酸化力の強い希硝酸には溶けて一酸化窒素を発生する!
・熱濃硫酸に銅を加える
2H2SO4 + Cu −(加熱)→ CuSO4 + 2H2O + SO2
イオン化傾向の小さい銅も酸化力の強い熱濃硫酸には溶けて二酸化硫黄を発生する!
・酸化マンガン(W)に塩酸を加える
MnO2 + 4HCl −(加熱)→ MnCl2 + 2H2O + Cl2
酸化力の強い二酸化マンガンに塩化水素が酸化され塩素を発生する!
Page 1/2 次Pageへ


[ HOME | CONTENTS | 講義内容 | 基本例題 | 基本問題 | 応用問題 | 択一クイズ | 質問ボード ]
Copyright (C) 1998-1999 Kimiaki Yoshino.
All rights reserved.