− 第4章 無機物質−第4講 −
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4−4 塩素と窒素
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5.アンモニアの製法と捕集装置
アンモニアNH
3
は、無色、刺激臭のある気体で空気よりも軽い。
実験室では、塩化アンモニウムNH
4
Clと水酸化カルシウムCa(OH)
2
の混合物を加熱する方法で得られる。アンモニアは空気よりも軽いので、上方置換で捕集される。
乾燥剤としては、塩基性のものを使う。酸性のものはもちろん、中性の
CaCl
2
は使えない。
・反応式) 2NH
4
Cl + Ca(OH)
2
──→ CaCl
2
+ 2H
2
O + 2NH
3
↑
《参照》4章−第2講(弱塩基の遊離)
(注)試験管の口をやや下に向けるのは、試験管の口付近の凝縮により生じた水が、加熱部分に流れることにより試験管を破損する恐れがあるためである。
(注)乾燥剤としては、酸性の乾燥剤や中性のCaCl
2
は適さない。
【検出反応】
アンモニアNH
3
は、塩化水素HClと反応すると塩化アンモニウムの白煙を生じる。この反応は、塩化水素の検出反応でもある。
HCl + NH
3
──→ NH
4
Cl
(白煙)
《参照》塩化水素の検出反応
【ハーバー・ボッシュ法】
アンモニアNH
3
は、工業的には、鉄などを触媒として窒素と水素から合成される。
N
2
+ 3H
2
<=(500℃,鉄の酸化物)=> 2NH
3
6.オストワルト法
アンモニアから硝酸を作る工業的方法。
アンモニア
NH
3
O
2
──→
Pt
触媒
一酸化窒素
NO
O
2
──→
二酸化窒素
NO
2
温水
──→
硝酸
HNO
3
アンモニアを酸化して一酸化窒素に変え、さらに二酸化窒素にしたのち、水に溶かしてつくられる。
それぞれの反応式
(A) アンモニアの酸化
4NH
3
+ 5O
2
→ 4NO + 6H
2
O
(B) 一酸化窒素の酸化
2NO + O
2
→ 2NO
2
(C) 二酸化窒素の水への溶解
3NO
2
+ H
2
O → 2HNO
3
+ NO
(A)〜(B)を一つの式に整理すると、(A)+(B)×3+(C)×2 より
NH
3
+ 2O
2
→ HNO
3
+ H
2
O
となる。
7.窒素の酸化数と主な窒素化合物
窒素の主な化合物中の窒素原子の酸化数は、+5のものから−3のものまで存在する。酸化数の最大の硝酸は他の窒素化合物に変化すると必ず酸化数は減少することになる。このような化合物は自分自身の
酸化数が減少するので酸化剤
としての働きをする。
酸化還元反応を参照のこと。
窒素の酸化数
窒素化合物
性質
+5
硝酸
HNO
3
・強酸
・希硝酸も濃硝酸も強い酸化剤
(例:濃硝酸 → NO
2
,希硝酸 → NO)
・CuやAgなども溶かす。
+4
二酸化窒素
NO
2
・赤褐色の気体・水に溶けて酸性
+2
一酸化窒素
NO
・無色の気体 ・水に不溶
・空気中で酸化しNO
2
に変化
0
窒素
N
2
−3
アンモニア
NH
3
・無色で、刺激臭の気体
・塩基性の気体,水に非常によく溶ける
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