− 第4章 無機物質−第8講 −

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4−8 典型金属元素とその化合物
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粒子くん 第8講では、典型金属元素について、その反応系統図を中心に主な変化の様子や性質を整理してみよう。
また、アンモニアソーダ法についても整理しておこう。
1.アンモニアソーダ法(ソルベー法)
◆炭酸ナトリウムNa2CO3を工業的に生成する製法である。

アンモニアソーダ法
工程)
反応@:
CaCO3 → CaO + CO2(利用)
CaO + H2O → Ca(OH)2
反応A:
Ca(OH)2 + NH4Cl → CaCl3 + NH3(再利用)
反応B:
NaCl + H2O + CO2 + NH3 → NaHCO3↓ + NH4Cl
溶解度の小さいNaHCO3が沈殿
反応C:
NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2(再利用)
食塩の飽和溶液(NaCl+H2O)とアンモニアと二酸化炭素から、炭酸水素ナトリウムをつくり、さらに熱分解して、炭酸ナトリウムを生成する。
基本的に原料としては、NaClとCaCO3だけである(最初だけNH3は加える)。二酸化炭素は石灰石の熱分解でつくられるほか、炭酸水素ナトリウムの熱分解によって生じるものも回収して利用される。また、アンモニアの一部は塩化アンモニウムNH4Clと水酸化カルシウムCa(OH)2から得られるものを再利用する。
主反応 : 2NaCl + CaCO3 → CaCl2 + Na2CO3

2.カルシウムの化合物
◆カルシウムの反応系統図
@CO2
┌────────────────────────┐
↓                        │
炭酸塩 A強熱
────→
←────
BCO2
酸化物 CH2
────→
水酸化物
CaCO3
石灰石
白色固体
CaO
生石灰
Ca(OH)2
消石灰
白色粉末
水溶液は石灰水
DHCl
────→
CaCl2
塩化カルシウム
【乾燥剤】
【潮解性】
EHCl
←────

F加熱

G水+CO2
   
HH2SO4
Ca(HCO3)2
炭酸水素カルシウム
水溶液として存在(弱塩基性)
IHCl
────→
  CaSO4
硫酸カルシウム
白色固体

反応@とG
Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3 + H2
CaCO3 + H2O + CO2 <==> Ca(HCO3)2

(二酸化炭素を吸収して白濁し、さらに通じると無色透明になる。)
このように、炭酸カルシウムは、水には溶けないが二酸化炭素を含む水に溶けて炭酸水素カルシウムとなる。炭酸水素カルシウムは、熱により二酸化炭素を発生して炭酸カルシウムの白色固体となる。これが、鍾乳洞のできる仕組みである。
反応DとI
CaCO3 + 2HCl → CaCl2 + H2O + CO2
Ca(HCO3)2 + 2HCl → CaCl2 + 2H2O + 2CO2

(強酸と反応して、二酸化炭素を発生する。弱酸遊離)
反応EとH
Ca(OH)2 + 2HCl → CaCl2 + 2H2
Ca(OH)2 + H2SO4 → CaSO4 + 2H2

(塩基と酸の中和反応)
3.1族・2族金属の主な特徴
◆ナトリウムの化合物
化合物 特 徴
NaOH 白色固体。潮解性(空気中の水分を吸収)あり。水によく溶け、水溶液は強塩基性を示す。
Na2CO3・10H2 風解性(水和水を失う)があり、空気中に放置すると白色粉末の炭酸ナトリウムになる。水によく溶け、水溶液は塩基性。加熱しても分解しない。
NaHCO3 溶解度が小さく、水に溶けにくい。熱により分解される。

◆マグネシウムとアルカリ土類金属の相違点
性 質 マグネシウム アルカリ土類金属
水との反応 常温では反応しない 常温で反応
水酸化物 弱塩基 強塩基
硫酸塩 水に溶ける 水に溶けない
炎色反応 示さない 示す

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