− 第5章 有機化合物−第11講 −

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5−11 油脂とセッケン
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粒子くん 動物や植物の体内で作られる油脂について、その性質や構成物質の仕組みを調べてみよう!
ポイント
ヨウ素価とけん化価についての計算方法をマスターしよう。また、セッケンの性質を整理しておこう。
1.油脂
高級脂肪酸と3価のアルコルのグリセリンとのエステルを油脂という。油脂は植物の種子や動物の体内に存在している。[脂肪酸とは、鎖状の一価のカルボン酸のことを言う。その中で、特に炭素数の多いものを高級脂肪酸と言う。]
3 R−COOH CHOH

CHOH

CHOH
―>  RCOO−CH
      |
RCOO−CH
      |
RCOO−CH
3H
高級脂肪酸 グリセリン 油脂(エステル)

動物性油脂には固体のものが多く、脂肪といわれ飽和脂肪酸を多く含んでいる。また、植物性油脂には液体のものが多く、(脂肪)油といわれ不飽和脂肪酸を多く含んでいる。
天然の油脂を構成する脂肪酸には、炭素数が16と18のものが最も多い。また、油脂は水に溶けないが、エーテルやベンゼンなどの有機溶媒には溶ける。

2.高級脂肪酸と不飽和数
高級脂肪酸には、炭化水素基が全て飽和結合のものと、いくつかの不飽和結合(二重結合)を含むものがある。以下は炭素数が17の高級脂肪酸である。
高級脂肪酸 示性式 不飽和数 分子量 融点(℃)
ステアリン酸 1735COOH 0 284 70
オレイン酸 1733COOH 1 282 13
リノール酸 1731COOH 2 280 -5
リノレン酸 1729COOH 3 278 -10
すべて飽和結合
−COOH

不飽和結合1個
(二重結合1個)
−COOH 水素原子が2個
減少する
上図のように、不飽和(二重)結合が1個増えるごとに、水素原子が2個減少するため、分子量も2ずつ減少していく。
したがって、炭素数をn、含まれる二重結合の数をmとして、高級脂肪酸の一般式を書くと下のように表せる。

高級飽和脂肪酸  → C2n+1COOH

高級不飽和脂肪酸 → C2n-2m+1COOH
コラムコレステロールは、高級脂肪酸である。リノール酸のような高級不飽和脂肪酸は善玉コレステロールで、悪玉コレステロール(高級飽和脂肪酸)を分解する働きがある。
ちなみに、豚肉のコレステロールは、リノール酸の含有率が高く良性である。

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